高脂血症の食事療法
食事療法は、正しく行えば比較的簡単に中性脂肪とコレステロールの数値を改善できる最も基本的な治療法です。
食事療法と一言にいっても、高脂血症の進行状況や種類、高脂血症以外の病気、肥満などの状態に応じて進め方が異なります。
ここでは、基本的な高脂血症の食事療法について説明します。
食事療法の進め方
適正なエネルギー量を摂取
高脂血症の方は、知らないうちに1日の必要量を超えてエネルギーを摂取していることが多いため、まずは自分の適正なエネルギー量を把握する必要があります。
適正なエネルギー量の計算方法は、『標準体重×活動量』または『標準体重=身長(m)×身長(m)×22』となります。
活動量の目安としては、主婦や事務職なら25kcal。簡単な労働なら30kcal。1日1時間程度の重労働なら35kcal。1日2時間以上の重労働なら40kcalとなっています。
1日3食バランス良く摂取
高脂血症の方は栄養バランスの悪い食生活を送っている場合がほとんどなので、炭水化物(糖質)や脂質、タンパク質の3大栄養素をはじめ、ミネラルやビタミンといった栄養をバランス良く摂取することが大切です。
たとえば3大栄養素の場合、50~60%を炭水化物。20~25%を脂質、15~20%をタンパク質といった内訳で摂取するのが理想的です。
動物性脂肪の摂取を控える
脂質は3大栄養素の1であり、人体に必要な栄養素ですが、摂取しすぎると肥満の原因となります。
特に動物性脂肪は血中のコレステロールを増やすはたらきがあるので、肉の脂身やチーズ、生クリーム、チョコレートなどの過剰摂取は控えましょう。
抗酸化物質を摂取
悪玉コレステロール(LDL)は、酸化すると動脈硬化を引き起こしやすくなります。
そのため、酸化を促す活性酸素の発生を抑える抗酸化物質を多く摂るのがおすすめです。
抗酸化物質を含む食品としては、ビタミンCやE、βカロテンを含む緑黄色野菜をはじめ、果物、ナッツ類などが挙げられます。
このうち、緑黄色野菜は1日220g以上摂るように心がけるとよいでしょう。



